新宿ゴールデン街が大火事だというのでテレビをつけたら、
画面のなかで、友人の働いている店が燃えていた。
スタッフ全員無事だというので安心したけれど。
燃えた一角がわかったので、空撮の映像を見ながら、
燃えた一角がわかったので、空撮の映像を見ながら、
別の友人が一昨年オープンさせたバーが燃えていないこと、
たまに顔を出す、将棋棋士の集まる古い店も無事であることを確認した。
びっしりと古い家屋が密集している地帯なので、もっと燃え広がるのでは
ないかとハラハラした。
ないかとハラハラした。
母から『あんたの働いてる店は大丈夫なん? 停電ちゃう?』
と、LINEメッセージが届いたので、歌舞伎町と新宿二丁目は
タクシー1メーターぐらい離れてるから大丈夫、と説明した。
それから、『ゴールデン街の店って全部2階建てなんやね!』
と言うので、あの一角は、昔“ちょんの間”だったからさ、
と答えたら、母が、“ちょんの間”を知らなかったらしく、
『なにそれ? ちょんちょんに尖ってるってこと?』
『なに? ねえ、ちょんちょんの間ってなに?』
『ちょんちょんの間? ちゅんちゅんの間?』
と次から次へとピョコピョコちょんちょんメッセージが来るので
そりゃ「ちゅんちゅんの人」もいるわなーと、思わず笑ってしまい、
そして、“ちょんの間”の説明をすることになってしまった。
そして、“ちょんの間”の説明をすることになってしまった。
ゴールデン街に限らず、「元・ちょんの間物件」って、
いっぱいあるんだよね。
以前働いていた歌舞伎町の路地裏のバーも、
一階は、小さなカウンターのある店なんだけど、
店の奥に細い狭い急な階段があって、二階、三階は座敷に
なっていた。物置として使っていたけど。
なっていた。物置として使っていたけど。
ゴールデン街も、若い人が最近はじめた店は、一階がバーで、
二階の座敷をギャラリーに改築して、写真展や絵画展の会場に
したり、自主製作映画やパフォーマンスの上演スペースとして
利用しているケースもある。
ただ、昔からずっとそのまま続いている店は、
その二階部分に暮らしている人がいる。
夜は店を開けて、昼間は70代、80代、90代という年老いたママが
洗濯物を干していたりするのだ。
繁華街は夜だけ人が集まるというイメージがあるけれども、
繁華街は夜だけ人が集まるというイメージがあるけれども、
「火事が昼間でよかったですね」とも簡単に言えない。